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実は多い。ペルソナ設定の落とし穴

STARTOUT BLOG|2020年12月14日

2020年12月14日
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事業づくりやマーケティングについて、色々な人の話を聞くのですが、いつも気になることがあります。

多くの人がペルソナについて話をする時に「私たちがサービスを売ろうとしている相手は20代の女性で〜〜〜」みたいに話はじめるわけですが、いつも、この時点から違和感を感じるのです。

ペルソナについて語り始めたくなる想いを一旦しまい込んで、考えてみてください。

なぜ、そのペルソナを設定したんですか? 明確な根拠ってあるんでしょうか? 一体、なにを見て、御社のサービスが、そのペルソナに売れると判断したんでしょうか。

サービスを作る時、またはマーケティングを行う時、多くの人が、突然ペルソナを設定しはじめます。誰をターゲットにする?から始まりこのサービスは何歳の女性向けで〜〜と切り出します。

ペルソナは本来、綿密なユーザー調査の先に作られるものです。インタビューやアンケート、その他もろもろも手法はありますが、まず徹底的にユーザーについて調べ、学習した上で、やっと形づくられるのがペルソナという人物像に他なりません。

定性的、定量的にこうした調査結果があるから、今回のペルソナは、このように設定したほうがいいだろう。その結果として適切なペルソナが設定され、売れる商品やサービスを作り出すことができます。

調査なしに設定されるペルソナは、ただの妄想にしかすぎません。自分が、今回、こんな相手に売れてほしいという願望にすぎないのです。

確かに、最初の何も知らない時から「こんな人に売る〜」みたいに、うっすらと仮説が立てることはあります。しかし、それはペルソナでもなんでもなく、ただ決めただけです。「どこからユーザーについて調査をはじめるか」スタートラインを引くための、位置設定でしかありません。その先に思考を深める必要があるのです。

受託でWEB制作を受ける場合も同じです。

クライアントがペルソナやターゲット層について話をしてくれるのは良いのですが、クライアントが考えているペルソナが、実際提供している顧客や、サービスを欲しているユーザー層と外れていることは、特に小さな企業の場合、割とあることなのです。

理由としては明確なデータが取られていない、実はクライアント自身も「こんな相手に売りたい」とは思っているけれど、深く分析したことが無いために、実は分かっているふりをしてよく分かっていない。こうしたケースは何度もありました。

買ってくれる相手の仮説が間違っていれば、当然ですが売れません。根本を間違えてしまったら、それから先の施策はすべて無駄になるでしょう。割と簡単に、気軽に決められがちなペルソナは、実は全ての表と裏をひっくり返してしまうほど、大事な要素なのです。

まず、ユーザーについて、徹底的に調べ、理解しましょう。そしてユーザーが何を求めているのか明確に共感し、分析した上でペルソナを作り始めるようにしましょう。誰が自分たちの商品やサービスを買ってくれるのか、なんとなく決めたのでは、売れるはずもありません。一番大切な一歩ですので、ぜひ、明確な根拠を持ってペルソナを決めていきましょう。

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ウエヤマ ショウタ

WEB制作 ✕ 事業づくり学習サービス「STARTOUT」|事業づくり実践学習サービス「WAREHOUSE」|教えない学校、IT留学シェアハウス「WORKROOM」|以上3つ運営してます。近々、上記の成果を束ねて、クリエイターと起業家が生まれ、事業が生み出され続ける町を作る人。ベルリンのホルツマルクトはロールモデル。

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