for文も前回のif文同様、phpだけのものではありません。
あらゆるプログラミング言語に存在すると言っても良いほど、頻出の文法です。
for文は、ある一定の処理を「条件が満たされるまで」繰り返します。
ブログの記事一覧表示や、データのリストなどを一覧表示する時に使えます。
会員登録したユーザー一覧を閲覧できるページを想像してみてください。
お名前、年齢、メールアドレスといったデータがあるとします。
これらのユーザー情報を一覧でリスト化し、表示させたい。
そんな時にfor文は役に立ちます。
概念的に理解が難しいかもしれません。
ただ、避けて通ることは出来ない文法の1つです。
ミッションの内容
今回のミッションは「for文で処理を繰り返すこと」です。
「何回処理を繰り返したか」を指定の回数までカウントします。
条件 ( 指定回数分のループ ) が満たされるまで、処理を繰り返してみましょう。
下記のファイルを再現してみてください。
まず、ソースコードの解説を読み、自分自信で実装してみてください。
どうしても分からない場合は回答ファイルを参考にしましょう。
ソースコードの説明を下記に記載します。
まず一通り目を通して、同時に自分のエディタで試してみてください。
ソースコードの解説
まずは、全体のソースコードをみてみましょう。
<ul>
<?php
//$i=1; スタート時にいくつの数から始まるか指定します。
//$i <= 10; $iが10以下だったら処理を繰り返します。
//$i++ 繰り返すごとに$iに1ずつ加算します。
for($i = 1; $i <= 10; $i++){
//$iは繰り返されるたびに1ずつ加算されます。
//$iを連番で必要箇所に表示します。
//変数と文字列は「.」で連結できます。
echo "<li id='".$i."'>".$i."回目のループ</li>";
};
?>
</ul>
今回のソースコードには、phpタグだけではなく、HTMLタグもまざっています。
ulタグがちょうど、ループするphpタグを囲んでいる形になっていますね。
そしてfor文で繰り返し、文章とliタグを出力しています。
つまり、for文でリストを指定回数分、表示させているのです。
このようにPHPはHTMLと組み合わせることが可能です。
では、for文について詳しく解説していきましょう。
for($i = 1; $i <= 10; $i++){
〜〜〜 ここに処理を書きます 〜〜〜
};
for文の右にある()内が、for文が繰り返される条件になります。
左から「;」を堺に3つの項目に分かれていることが確認できるのではないでしょうか。
まず左の$i=1は、変数$iの中に1を追加するという意味です。
中央の$i<=10は、$iが10より少ないうちは処理を繰り返す、という意味です。
右端の$i++は、for文が繰り返される度に変数$iに1ずつ追加される、という意味になります。
つまり、for文の中に書かれた処理は、10回繰り返される、という意味になります。
中に書かれた処理も見ていきましょう。
echo "<li id='".$i."'>".$i."回目のループ</li>";
echoは前回までにやった、文字を出力する文法ですね。
今回はHTMLタグや変数を組み合わせ、少し複雑な形でechoしています。
まずliタグではさみ、idを$iを設定することで、連番としてidを出力しています。
これでidも1〜10まで連番として表示されます。
動的にidを作り出したい時に以上に便利ですね。
文字として出力するエリアは””で囲みます。
変数などは囲む必要はありません。
文字のエリアと変数を繋ぐ時は、「.」を使って、つなぎ合わせます。
また、テキストと繋げて変数$iを使うことで「〜回目」の回数カウントを実現しています。
これで、連番のidをつけて、リスト形式で出力することができました。
for文を使うとこのように、処理を指定条件に応じて繰り返すことができます。
次回はarray(配列)について進めていきましょう。