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企画と見積もりをつくろう

ディレクション|2019年02月16日

2019年02月16日
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ヒアリングが終わったら、今度は聞き出した内容を企画にまとめます。
パワーポイントでもなんでも良いので、スライドでまとめましょう。

クライアントと意識をすり合わせるためにも、資料に残すことは大事です。
あとで、互いに認識の違いがあったら大変ですからね。

では、どうスライドでまとめて行けば良いのでしょうか。
具体的な項目をリストアップしていきますので、参考にしてみてください。

表紙

正直、ケースバイケースであっても無くても良いと思います。
最近の中小企業では、特に無駄な資料は好きではありません。

以前は資料は信頼感を提供する単価上げのツールでした。
しっかりした資料があれば、しっかりやってくれそうに思うものです。
もちろん、今もそうした考えはあると思います。

ただ、今は資料よりも結果が求められることは間違いありません。
スピード重視の今、シンプルかつ最小限の内容でポイントを押さえましょう。

全体の概要

次に必要なのが、全体の概要です。
ヒアリングで聞いた内容をざっくりとカテゴリに分けて記載しましょう。
お互いの認識を改めて残し、共有することでトラブルを減らします。

サイトマップ

ページが全体で何ページあるのかを確認します。
ヒアリングで聞いたコンテンツ部分ですね。

ただ、そのままクライアントと決めた内容を書くわけではありません。
改めて熟考すると、もっと必要なページや不要なページも出てくるでしょう。
プロとして意見をまとめながら、どんなページが必要かを書いていきます。

ただ、ページ数が多くなると、当然、見積もりも上がります。
松竹梅の3パターンでページ数や内容を決めても良いですね。
クライアントとしても、自分のベストを選びやすくなります。

ちなみに、上記は小規模のWEBサイトです。

もっとページ数の膨大なサイトに関しては、同じスライド内でまとめたりしません。
別途、エクセルなどで作りこみます。
中には数十ページ〜数百ページに及ぶものまであります。

デザインイメージと内容を「全体」+「各ページ」で

次に、どんなWEBサイトを作るか、内容とイメージを説明します。
まずサイト全体のイメージや方向性を説明しましょう。
参考サイトも載せることで、明確にイメージを共有していきます。

また、上記は全体としてのイメージだけをまとめていますが、個別に各ページの説明もする必要があります。
全体のイメージだけではありません。
他のページについても、それぞれ内容とイメージをまとめてください。
何を作るかが、しっかり共有できていることが大事です。
WordPressなどを使う場合は、どんな機能が入るかも説明しましょう。

ざっくりとしたスケジュール

あとは、大まかなスケジュールを出します。
もちろん、エクセル等で細かくスケジュールを出してもOKです。
余裕を持ってスケジュールを出すようにしましょう。

できれば競合分析も付け加えましょう

これは、相手の規模感にも寄るのですが、お金が貰えそうな場合。
競合がどんなWEBサイトを作っているか、分析してみましょう。

どんな施策をして、どんなブランディングをしているのか。
比較して現状の方向性が正しいという裏付けをもたせると、なお良いです。

もちろん、予算が少ないところは、そこまでする必要はありません。

例えば、よく使われるのがヒューリスティック分析です。
広告代理店などでは、割とよく見かけますね。
参考までにご紹介します。

まず、なんらかの評価指標を5つほど出します。

  • 視認性がよいか
  • 迷うことは無いか
  • 役に立つ内容か
  • 使いやすいか
  • デザイン性は高いか

このように、決めた指標に応じて競合を分析していきます。
各項目10段階評価にわけるなどして、グラフを作っても良いでしょう。

さらに、経験則から競合のポジティブ / ネガティブな点を洗い出します。
分析したポイントから、自社の優位性やすべき施策を考えるのです。
施策等は、単純に箇条書きで書いても大丈夫です。

こうした分析をつけることにより、より戦略的に進められます。
予算が十分な相手であれば、ぜひ入れ込んでみてください。

見積もりの出し方

基本的に見積もりは言い値です。

業界の標準は、状況や人によって異なってくるでしょう。
では、そんな中、どうやって見積もりを決めれば良いのでしょうか。

1つの基準となるのが、自分が月にいくら稼ぎたいかを考えてください。

例えば月に100万円稼ぎたいとします。
1日8時間仕事をするとして20日に分けることになります。
8時間が20日ですから、160時間、月に働くとした場合。
100万 / 160時間なので時給は6,250円になります。

この値を基準に考えてみましょう。

例えば、WEBサイトのデザインをするのに20時間かかる場合。
125,000円がWEBデザインの見積もりとなるわけです。
見積もりとは、単純に工数の計算でしかありません。

まずは、月にあなたが「いくら稼ぎたいか」から逆算してください。
企業やチームだと、この値段に3倍掛けると余裕が持てます。
設備や経費など、個人でやるよりも大きくかかってしまうからですね。

ただ、もちろん自分のスキルが価格に見合うかも計算しましょう。
もし全く実力の足りない状態で高く見積もってしまったら。
あとでトラブルになっても仕方ありません。

また、見積もりの項目についても、適切に分ける必要があります。
例えば、デザインでもトップページの工数と下層1ページの工数は違います。
トップページはテイストの柱になることもあり、手間がかかります。
下記に見積もり項目の例を提示しておきますので、参考にしてみてください。

  • トップページデザイン
  • 下層ページデザイン
  • トップページコーディング
  • 下層ページコーディング
  • ディレクション
  • WordPress実装
  • メールフォーム実装
  • サーバーおよびドメイン費用
  • 他システム開発における機能別見積もりなど

考えればどんどん出てきますが、基本的には上記のような形になります。
実際に見積もりのサンプルを見たい方はこちらをクリックしてください。
PDFで実際の見積もりをしている形を見ることができます。

なお、個人事業主から企業に請求を送る時は、大抵、源泉徴収税を書く必要があります。
これは個人事業主なら誰でも払うべき税金とだけ認識しておいてください。
復興所得税もここに含みます。

2つ合わせて、小計の10.21%と同額を引いた金額を請求する必要があります。
実際の納付は企業側で行うので、ここで源泉徴収税等を引いた額を請求するのです。

ひとまず、フォーマットは上記を参考にしてみてください。
類似のフォーマットはこちらからダウンロード可能です。
ご自身で改良して使ってみてください。

また、万が一上記から値引きを求められたら、1ページのボリュームを落とします。
デザインやコーディングに時間がかからないようにするのです。
基本的には工数を落とすことによって、値引きが実現すると認識してください。

できれば、見積もりは松竹梅、3パターンの値段を用意しましょう。
クライアントに選んでもらうことで、より受注確率を上げることができます。

また、可能な限り、前金で半額もらうこと。
半額を払っているということで、クライアントも能動的に動くようになります。

発注してもらうフェーズへ

これで、企画からサイトマップまで一式まとめることができました。

資料をまとめたら、いよいよ、次のミーティングを打診します。
全体像を改めて説明し、発注をもらいましょう。
具体的には見積もりの内容を説明し、選んでもらう段階になります。

もし予算が少ない場合は資料を送り、見積もりから選んでもらってもOKです。
わざわざ再度ミーティングを行う必要が無いケースもありますね。

何はともあれ、こうして、全体の企画と発注が決まります。

資料にまとめるのは、なかなか面倒な作業ですよね。
意気揚々と「やりたい」と言う人も、そんなにいないかと思います。

ただ、ままとめることで、大きなメリットがあります。

言った言わないのトラブルを無くしたり、お互いの認識をあわせたり。
最初に互いの認識が一致していれば、その後の衝突を回避できます。

ぜひ、面倒だと思わずに、しっかりと内容をまとめましょう。
そして、お互いに納得した上で、仕事に取り掛かってください。

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ウエヤマ ショウタ

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